生まれ持ったものと、生まれ持ったものが重なる時
三つ子の魂百までとはよく言いますが、持って生まれた性格というのは絶対あると私は確信しているわけで、子供時代の躾次第で性格はある程度変わるかもしれませんが、根っこは変わらないものだと思うのです。
心が壊れやすい器と、ある程度壊れそうになったら自ら回避する器、概ね二つの器があると思います。
屈強で誰にも負けずに絶対壊れない器というのはほんのごく少数を除いて無いのではないかしら。
壊れやすい器も、回避する器も、どちらも結果的に壊れる。
年齢を重ねれば、重ねるほどその修復は難しいでしょうね。
パズルのピースのように、破壊する出来事や人物が現れればカチリとハマってあっさり壊れる。
どんなシーンであろうが、パターンであろうが、絶対的に壊れる。
心も体と同じように疲労する。
消耗する。
愛情は常にフルに貯めておけない。
相手につらく当たってしまう時、愛情が枯渇しそうになっている時。
目で見えればいいのだけれど、目で見えないのが心。
殴り合いのケンカをすればまだ心の修復は傷と共に癒えると思う。
心を直接傷つけるものは、修復が難しい。
心に一番蓄積してダメージを与えるものは何だと思いますか?
単純な答えになってしまいますが、自尊心を奪う事、です。
これに尽きます。
自尊心とは
自尊心 - Wikipedia
ものすごい簡単に言うと、自分の心のエネルギーを生み出す栄養みたいなものです。
それを奪っちゃう。
簡単でしょう?
洗脳もまた、同様の手口です。
そして、自尊心を与える側になるのです。
飴と鞭ですね。
じわじわ日々繰り返していけば、あっさりと手中に収まります。
される側は実は殆ど気が付かない場合が多い。
なまじ周りの人が心配して手を差し伸べれば、すでに半分洗脳されて本当に真面目に何かを貫こうとしている人ならばその手を振り払って喜んで全て洗脳されてしまう。
耳を傾けられる状態に至るまでは、洗脳された時間以上の時間をかけて洗脳を解かなければまた同じ手口であっさり騙されてしまう。
自分だけは大丈夫と思っていても、いつパズルのピースがカチリとハマるか、これもまた時の運で分からないものです。
洗脳されてしまった人を助けるには、その人に全てを捧げるくらいの労力が必要になることが多い。
そこまでして助けてあげられるでしょうか。
そうでない場合が多いから、今もまた自尊心が奪われたまま言いなりに生活している人がいるのだと思います。
これもまた弱肉強食なのですかね。
生きる術と言いますか。
助けるのも時の運、助からないのも時の運、後悔するくらいなら行動を。
オカルトとかセラピーとか宇宙論とかは好きではないですが、時間と運は誰にでも平等かつ不平等に出来ているんだと思います。