とうふ、おいしいね。

世間の荒波でサーフィンできるようになりたい。

人に恵まれてるっていう話(5)祖母の伝説:言霊の話

今月のPVが100行きましたというお知らせがきました。
なんというか、恥ずかしいやら有り難いやら…ありがとうございます。
1日1記事目指して思いつくまま書いておりますので、読み手の事など全く考えていない(と言ったらウソになりますが)自分の半生を振り返る記事となっておりますので、流し読みに最適かと思います。

前置きが、長い。

祖母については書きたいことがたくさんあるので
シリーズになりますが、お暇がありましたらお付き合いください。。

 

祖母についての最初の記憶は生まれて半年がたった頃くらいから。
ベビーベッドで眠っていたら祖母が覗き込んで笑っていたのが最初の記憶。
赤ちゃん期から断片的に記憶が残ってる。
それくらい記憶に深く刻み込まれている人物なんだろうなーということですかね。


祖母と言霊の話
祖母は昔からお遍路周りにいったり、霊験あらたかなスポットを巡ってきたり、彼女自身もそんな感じで信心深い人だった。
自分はそういうのは否定的に考える人間だった。
母が体の弱い人だったので、倒れると祖母が北の国からすっ飛んできて1か月間くらいは家で母と私たちの面倒を見てくれていた。
なのでとても身近な人だった。

時は小学3年生。
割と多感なお年頃。
ある日喧嘩して(殴り合い)帰宅した。
母が入院して祖母が面倒を見てくれていたため、祖母に事情を話した。

「先に手を出されてかっとなって手を出し返した。あんな奴大けがしてしまえばいい」
と、悔し紛れにわーっと祖母にぶちまけた。
祖母は最初から最後までだまって腕組みをしながら聞いていた。

「お前、本当にその子が大けがしてしまえばいいと思ってる?」
「言葉に出したってことはそういう事なんだろう」
「言霊って言葉を知っているか?」

矢継ぎ早に言われてきょとんとしたと同時にはっとした。

「言霊っていうのはね、文字通り言葉が霊になるってこと。願うより言葉に出すと言葉は魂を持つんだよ」
「言った言葉は取り消せない。言霊は強く思った言葉通りに時を動かそうとする力を持っているんだ」
「だから、安易に人を傷つける言葉を出してはいけないよ」

しまったと思った。

次の日学校に行くと、その喧嘩の相手は休みを取っていた。
先生から話を聞くと、マンホールのふたで滑ってしりもちをついたらしい。
尾てい骨が骨折したかもしれないので病院へ行っていると聞かされた。
(当時はあんまりプライバシーとか関係ないのよね)
雨の日にマンホールのふたの上でふざけるのはやめようねっていう話になった。

願いが叶ってしまった。
本当に怪我するとは思いもしなかった。
ものすごく後悔した。

その日の帰り道、私はよそ見をしていて側溝に落ちて打撲した。

祖母の言霊の話の続きはまだあって、
「言った言葉が叶ったら自分にも帰ってくる」
「良い力を持った言霊は良い力を返してくれる。悪い力を持った言霊は悪い力を返してくれる。この意味わかるね?」

そんなのただの偶然だと思って片付けてしまっても良かったが、このことはとても自分の印象に残っていて、今でも言霊には気を付けている。