とうふ、おいしいね。

世間の荒波でサーフィンできるようになりたい。

あたまのいいひと・要領のいい人、生き残れるのは後者

昔といっても割と最近の話ですが、
まあ色々ありまして働くこともままならくなった頃、生活費も風前の灯火寸前までいったため、事前までものすごく悩んだ末に行政の力を借りようと生活保護の受給の相談にいきました。

生活保護の誤解ってあると思うんですよ。
本当に必要としている時にすぐに受給できるって。

でもそんなことはなくて、受給に至るまでは結構気が遠くなるステップがあります。
当然、審査があります。
これをクリアしないと受給できません。

・税金の滞納がない事
・車を持っていないこと(あれば売る)
・家を持っていないこと(あれば売る)
・貴金属など財産となるものを持っていないこと(あれば売る)
・身寄りが居ない事
・年金受給者でない事(寡婦年金・遺族年金含む)
・働いていない(もしくは求職中・アルバイト)
・生命保険に加入していないこと

まずこれ。税金の滞納してなかったら生活保護なんて受けようと思わないと思うんだけどね。地方によっては内容が変わってくると思いますが、要は金目のものは全て処分して当面の生活をしてねってことです。
持ち家は処分して(地方だったら二束三文)引っ越し(引越し代金のほうがかかる)市営アパートなんかに入る。家賃は40,000円を超えていると引っ越し勧告される。
車は売却(地方だったら致死レベル)または名義を他の方に譲渡(知り合いいなかったらどうにもならない)

途方もなく財産処理をしなければならない。
受給を検討している人って仕事探してたり精神的に動けなかったりそういう人だと思うんだけど容赦ないです。



次に、申請時の財産について
・貯金と手持ちのお金が5万くらいあれば生活できるレベル
・定期は解約
・子供の学資保険なんかも解約
5万あれば生活できるっしょっていう話。
家賃とか諸々滞納しても大丈夫!とか言われる。こわい。


申請の際に繰り返し言われる言葉
年齢が若ければ日雇いでもなんでもやってお金を稼ぎなさいと言われる。
年齢が高ければ誰か助けてくれる人いるでしょー?(ニヤニヤ)される。
子供が小さくて働けないといえば、隣近所に預けなさいと言われる。
年齢が若くて女性なら自分を使って稼ぎなさいよー(ニヤニヤ)される。
これも篩にかける行為なのだと思うけれど切ないです。


他にも、必要な書類というのをわんさか書かされる。
かなり量が多いので挫折しそうになる。
親切な担当者の場合は一緒に書くのを手伝ってくれる事もある。
分からないところはすぐに確認して記入すべし。


次に、仮に申請が通ったとする
生活保護費が実際に受給できるのは申請から1~2か月後
もらえる金額は1月で100,000円以下になることが多い。
試算はここでもできるようなので参考にされたし

 

申請が通って受給が開始されたとする
生活保護費は振込でもらえるが、これも行政によって違いはありますが、役場などにまた説明をうけにいかなければならない。月に1回とかその程度。


ここまでで受給できるのはほんのわずか。
それ以外の人はどうなったかっていうと、ニュースなどでご周知の通りですね。
他にもたくさんいると思いますよ。
自分は挫折した口ですが、日銭を稼いでなんとか持ち直した口なのでやればできるんじゃんと言われればそうなんですが、どうにもなっていなかったらと思うとゾっとしますよ。
真面目な人ほど篩にかけられる時に目を閉じて諦めてしまうようです。
かといって、道を広く開けてしまうと殺到してしまう危険があるのも分かります。

せめて、生活保護受給に至ってしまったプロセスに対しての他の解決策なんかを講じてもらえるとまだ救いがあるんじゃないかなと思う次第です。
昔と比較してまだ窓口の人が親切になったように感じますが、特定の方は威圧的だったり怒鳴ってきたりめんどくさそうにしていたり。
同じ人間ですからね、仕方ないですけれど。
助けて欲しくて訪ねた人間としては打ちひしがれますよ。
大体は絶望しかけて最後の望みを求めてきた人たちですから。

よく生活保護受給で悠々自適に暮らしている人がいるという話を聞きますが、形だけ離婚をして生活を共にし、車は知り合いに一旦譲渡してからまた自分に移したり、色々と要領がいいわけですよ。
自己申告だったり、横が繋がってなかったり穴だらけですから。

要領のいい人、またはその仕組みをよく熟知している人なら生き残れるんじゃないですかねー。