とうふ、おいしいね。

世間の荒波でサーフィンできるようになりたい。

人に恵まれているっていう話(1)マンガのキャラのようなO氏

また懲りずにシリーズで書き始めようかと。

 

わたしという人物はとにかく人の運が良いと思う。
その分、地雷を引き当てる率も非常に高いわけだがそれはまた別の話で。


O氏という人物について書きたいと思う。
O氏は常々私の事を折に触れて書いて下さるのだが照れくさいことこの上ない。惚れた腫れたはないがなんとなーくゆるいつながりを保ってくれるのだがそれが心地よい。

出会いはまだ私がぴちぴちの20代前半。
前職の会社の経営が傾き始め、私は別の会社に転職したのだが給与面が悪いのと、夕方早めに終わってしまういわゆる9時5時な会社だったので(残業禁止)夕方から手持無沙汰になるのをなんとかすべく当時住んでいたO区でアルバイトを始めた。
そのアルバイト先の先輩がO氏だ。

もう一人、頭にストローをたくさんつけたサイケなオニイサンもいたが、名前忘れちゃったしあまり覚えていない。

O氏は不思議な雰囲気を醸し出す人物だ。
外見はとっつきにくく近寄りがたい雰囲気を出しているが、実のところとても繊細で女性的でもある。あと、パーソナルスペース広いのであまり近づくとそこまでひかなくても!というくらい引く。

アルバイト先の先輩と後輩としてテキトーな感じで仕事を教わり、あまりお客さんも入らないこともあってかゆるーい感じでこれでいいのか感が半端なかったがそれでも楽しかった。

当時、私生活でも色々と心が折れてしまいそうな事があったが、O氏はそういった相談によく乗ってくれた。「その話、長い?」から始まるが、大体適切なアドバイスが返ってくる。

O氏は心を開いたと思ったらすぐに閉ざす。
割と色々な人生を歩んできたらしい。
あまり自分の事は語りたがらないが、次第に色々と話してくれるようになり、O氏の家と自分のアパートは近かった事もあって宅飲み仲間になった。
O氏の家は色々衝撃的だったが、一番衝撃的だったのは夏でも雨戸をしめ切っている事。暗い部屋が落ち着くのだそう。macが愛機でテレホタイムとかインターQとかそういう時代。Webも作っているというので見せてもらうとこれまた繊細な感じのサイトを作る。ほぼテキスト系なサイトだったが、内容が女性だろこれ。っていう内容で益々O氏に興味を持った。

自分は前職のときにWebに興味をもち、当時はそういう学校もなかったため、秘伝のソースやらタレやらを海外サイトで読み漁り次第に身に付けて行った。
これって仕事になるんじゃね?と思い始めて転職したこともあり、当時はWeb制作系はバブルバブルしてましたね。

そんなわけで力を付けるべく更に転職をし、O氏とは次第に疎遠になっていった。
時々ゆるーく連絡を取りあって、O氏とO氏の友人と飲んだり。O氏は細やかな人なので、人とのつながりをゆるく大切にしてくれている。

時は更に流れて友人と会社を立ち上げることになった。
いわゆる創設メンバーってやつ。
3人のうち2人は高校からの友人でアウェー回避のためというか監視役&ディレクターが必要だと提唱し、O氏に白羽の矢を立てた。
絶対に適任だと思っていた。
というか、O氏と仕事してみたかったのだ。
これは以前からO氏に話をしていたが、「絶対やだ」と一蹴されていた。

そこをあえてO氏に連絡を取った。
そのころO氏は西へ行くか、仕事を辞めるかの瀬戸際にいた。
お世話になった会社の人への忠義のために辞めるに忍びない状態だったと記憶している。O氏からは「NO」の返事。とりあえず事務所に遊びにくるだけでも!と無理やり連れてきた。そして、すでにデスクは用意されてるからあとは決めてほしい。と伝えた。1週間待ってほしいと言われたので大人しく待っていようかと思ったが、ノリで創設メンバー全員で「早く!」コールして「うるさい!」と怒られた。
結局、O氏の獲得に成功した。
一人の女性を口説き落としたような満足感があった。

その後はごにょごにょとあり、自分はメンバーを抜けた。
O氏はその見た目よりも物腰の柔らかで繊細でなおかつよく人を観察しているので参謀と言われつつ、どんどん本物の参謀になっていっているようだった。

また「あなたの話にはオチがない」と言われてしまいそうだが、これからも参謀としての活躍をお祈り申し上げます。



本当にオチがないわ。

O氏の細やかっぷりを書いておこう。
・植物を上手に育てることが出来る
・デスク周りには同じものがキッチリ並べられている事が多い
・誤字脱字の指摘が早い
・「その話はオチがあるのか」と先読みが鋭い
ネカマをしていたわけではないのにネカマだと思われていたことがある
・家事なんかもなんでもそつなくこなせる
・インテリア・エクステリア共にオシャレにこだわる

女子力高い。