とうふ、おいしいね。

世間の荒波でサーフィンできるようになりたい。

自分の命を差し置いてまで大事な用事ってあるのかな(5)

前の↓

 

sakutan3.hatenablog.com

 

 

車中泊の実質一泊二日で西へ帰ってきた。
体も頭もしんどい。

頭痛薬が効かないのでいくつか飲んで仕事に向かった。

仕事してれば忘れるだろ。
そう思っていた私をしこたま殴りたい。

そうこうしているうちに、また土曜日になり、今度は義実家詣でをせよといわれたが拒否した。しんどいから休みたかった。
熱も出てきたので自宅でふうふうしていると、義父が病院へ連れて行ってくれた。
何故かめっちゃ説教されたけど朦朧としていてあまりよく覚えていない。

抗生物質飲んでやっと落ち着いてきた。
夫からは何やら冷ややかな、それでいて棘のある言葉が繰り出されてくる。
ハイソーデスネワカリマシタ。

Yesマシーンになっていたのでもうテンプレな返事しか返せなくなっていた。

 

話が変わるが、私は声がでかい。
子供を叱る声も諭す声も朝起こす声もうるさいとおもう。
だがそれも「こういう奴もいる」っていう教育になるんじゃないかと思ってる。
みんなちがってみんないい!

だが義実家ではそうではないらしい。
私の声や態度について度々議論をされていたらしい。
議論っていうかーそれって陰口だよねーっていう内容。


話は戻って、アパートで子供を風呂に入れていた時だ。
子供がわがままを言い始めたので風呂の中で叱っていた。
すると、夫が文字通り飛んできて怒鳴り始めた。

お前の教育はこの子のためにならない、お前出ていけよ!
出ていきたくないならやめろ、お前は理想の母親じゃない。
子供に毒を与えるな!ふざけるな!
みたいなことをわーっと言われた。

その時、子供がしたり顔に変わったのを見逃さなかった。
子供は義実家にいって帰ってくると態度が急変する事がある。
私の事をバカにするのだ。
そりゃあ子供の目の前であの母親はお前にふさわしくないとか、ママはダメだねとか、かいぐりかわいがりされたらそーなるわな。

それ以来だろうか、事あるごとに重箱の隅をつついては
子供の目の前で私を叱り、子供を庇うようになっていった。
子供は夫のそばへいき、小声で「ママ嫌い」夫は「そんな事言っちゃダメ(ニヤニヤ)」「いやなら離婚ね。」っていうのがテンプレになった。

心が徐々に壊れていくのが分かった。
でも、ここで全てを放棄して逃げてどうなる?
夫への責任は?子供への責任は?家族ってなに?
義実家にどう接したらいいの?仕事は?お金は?これからの生活は?
全てが重くのしかかってきて弾けるのももーすぐっていう時だった。

何も考えたくなくて仕事に打ち込んでいた。
夫から何か言われてもテンプレを返していた。
あまりにちゃんと聞いていなかったために、郵送されてきた書類が別の場所に保管されているという事を知らなかった。
光熱費などの支払い票が溜まっていた。
こうなると延滞金もつくし見るの忘れちゃうから、届いたら手渡しするか郵便受けに残しておいてほしいと頼んだ。
(いつもは私が届いたらすぐに処理している)


保管方法にケチをつけるのか。お前の事は信用ならねーんだよ。
いつも自分の事でめいっぱいみたいな顔して本当にグズだな。

と、またいつもの罵りが始まった。
私は、もうなんでなんだろうどうしてこうなっちゃったんだろうと別室に入り、少し考えたくて座り込んだ。

そうやっていつも泣いてりゃ済むと思ってるんだからよ!
オラ!暴力振るわれたって泣けよ。裁判にでも持ち込むのか?ああ!?

 

と、横から突き倒された。
当然子供も見ている。

 

子供の目の前でやるのはやめなさい!
そんな子供みたいな態度でどうするの!

 

と怒鳴りつけた。

ああ、わかったよそういう態度ね。
じゃあいいよ離婚だ!

 

といい、実家に帰っていこうとする。
このとき既に骨折の危険性が常にあり、歩いて行ける距離とはいえ自暴自棄になっているので事故を起こしたらいけないと思い義実家に電話をした。
状況説明をきちんとしないとまた私が悪者にされる!とその時は何故かそう思っていた。もうとっくに悪者になっていたけどね☆


とにかく一人で返さないように今義母や義父が来るから待っていなさい!と腕をつかんだ腹を殴られたが咄嗟にくの字でよけたのでノーダメージ。精神的には超ダメージ。
エレベーターで降りていこうとするので「開く」を押して行かせないようにした。
すると、大絶叫。
殺される!こいつに殺される!悪魔!死ねよ!マジ死んでくれ!殺される!
ごkld;pfl:;あ「
そうだ、わかった。お前殺そう。
ぶっ殺してやる。


なんかもうこういう時って全てスローモーションに見える。
杖で殴り掛かってきた。
よけて、杖をつかんだ。
その拍子に夫が転んだ。
口を切ったようで口から血が出ていた。
そのまま横になったまま動かない。

そうこうしている間に義父母到着。
義父が確保し、義母に事情説明。
まずはこんなことになってしまって申し訳ありませんでしたと謝罪。
そのあとはもうあまり覚えていない。

実はその日は遠方からはるばる友人がお見舞いに来てくれる事になっていた。
待たせてしまってはいけないと思いふらふらと向かった。
こうなったら笑い話にしちゃおう!と色々話し、すぐに帰るのもなんだか嫌な予感がしたので夜少し遅い時間に帰宅した。

静かな自宅。
なんとなく嫌な予感。
全ての部屋をチェックした。
自分の布団に結婚してからずっとお世話になっている包丁が突き立ててあった。
包丁は布団を貫通していた。
結婚当初から使っていた布団。
ぺらっぺらだけど、私には大事な布団。

全てが崩れ去った瞬間だった。


(長いけどまだ続く)